お墓にペットと一緒に入るのはだめ?一緒に入る方法や注意点をご紹介

2021年1月28日

近年、ペットを家族として考える人が増加しています。ペットを飼っている人が終活を始めた時、ペットとお墓に入りたいと思う方も多いはずです。お墓にペットと一緒に入るのはだめなことなのでしょうか。
この記事ではペットとお墓に入ることが禁止されているかどうかと、ペットとお墓に入るのが難しい理由を説明します。また、ペットとお墓に入るメリット・デメリットを紹介しつつ、実際にペットとお墓に入る方法と注意点を解説していきます。




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ペットと一緒のお墓に入るのはだめなのか?


ペットとお墓に入るのは禁止されているのでしょうか。ここでは人用のお墓にペットの遺骨を埋葬したい場合とペット用のお墓に人の遺骨を埋葬したい場合に分けて説明していきます。

人用のお墓にペットの骨を一緒に埋葬したい場合

人の埋葬、葬儀は「墓地、埋葬等に関する法律」である墓埋法で決められています。人が死亡した時に役所に届け出を出さなくてはならないことや、墓地を運営する際は都道府県の許可を得なくてはならないことなどは全て墓埋法で定められています。
墓埋法には人間のお墓にペットなどの動物の遺骨を埋葬してはいけないという記載はありません。また、昭和52年に環境省は動物霊園事業で取り扱われるペットなどの動物の死体は廃棄物に該当しないと定義しています。
このため法律上では人とペットが共葬できるお墓に対応している寺院や霊園であれば可能です。しかし、寺院や霊園のルールによって禁止されている場合はお墓にペットの遺骨を埋葬することは出来ません。

ペット用のお墓に人間の遺骨を埋葬したい場合

一方で、ペット用のお墓に人間の遺骨を埋葬することは困難です。ペットのお墓はペット専用に作られており、人間の遺骨を後から埋葬することは想定していません。しかし、共葬できることを明記している霊園や、墓地の敷地の1つの区画にペットとともに人の遺骨を埋葬できるスペースがあるお墓も数は少ないですが存在します。共葬に対応している墓地やペット霊園は後で人の納骨が可能です。これらの墓地では人が生前にペットの遺骨を埋葬し、死亡後にペット用のお墓に自分の遺骨を埋葬してもらうことを予約できるようになっています。



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ペットと一緒にお墓に入るのが難しい理由


法律では禁止されていませんが、実際にはペットと一緒にお墓に入るのは難しいようです。ここでは難しい理由を2つ説明します。

宗教上の理由

日本では仏教での考え方が根付いています。仏教には六道輪廻という考え方があります。六道輪廻によると人間以外の動物は「畜生」と呼ばれ、人間よりも卑しく、下等な存在として扱われます。仏教の考えで輪廻転生という生まれ変わりの思想がありますが、悪い行いをすると「畜生」に生まれ変わるとされています。
そのため動物であるペットとお墓に入ることは倫理上好ましくないとされます。また、宗教を信じていない人でも、人間の方が動物より上であると考える人や人間と動物が一緒の墓に入ることに強い抵抗を感じる人も多いでしょう。またペットとお墓に入りたい本人はよくても、既にお墓に納骨されている故人や後に同じお墓に入る子孫全員がペットとお墓に入りたいとは限りません。

霊園の多くがルール上認めていない

ペットは法律上、愛玩動物として生きている間は「物」として扱われます。また、ペットが死んだ後、人とともに埋葬しようとするとペットの骨や遺体は副葬品として扱われます。死亡したペットを指す副葬品の取り扱いは墓地や霊園によって既定されたルールによって埋葬して良いかどうかが異なります。ペットブーム以前の墓地や霊園はペットをともに埋葬しない方針であることがほとんどです。
また、ペットの埋葬においては墓地についての法律である墓埋法により墓地を使用する全ての人の「宗教的な感情を乱さない」ことが条件となるため、人とペットをともに埋葬することを認めていない墓地や霊園が多いです。特に公営霊園ではペットとの共葬が認められていません。



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ペットと一緒にお墓に入るメリット・デメリット


猫や犬などのペットとお墓に入ることには、メリットとデメリットがあるため、それぞれを考慮したうえで意思決定を行う必要があります。

メリット

ペットと一緒にお墓に入るメリットはなんと言っても、ペットとペットの飼い主が双方死んだ後もともに過ごせるという意識が精神的な支柱になることです。死んでしまった後でもペットを思い続けることができ、忘れてしまうこともなくなります。
自身の一般墓にペットの骨を追加して納骨できた場合は、ペットのお墓を別に所持する必要が無くなり、お墓参りをする箇所が増えなくて済むというメリットもあります。

デメリット

ペットと一緒に入れるお墓は、必然的に霊園、墓地が限定されてしまうため、今すでにある家の一般墓に入れないケースが多く見られます。また、新たにお墓を所持する場合は新たに費用がかかります。
また、個人用のお墓ではない多くの場合、ペットの遺骨を入れることは他の親族とあらかじめ十分話し合っておかないとトラブルの原因になります。さらに、個人用のお墓の場合は、後継ぎとなる承継者を誰にするかなどを考える必要もあります。



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ペットと一緒にお墓に入るにはどうすればいい?


続いて、実際にペットと一緒にお墓に入るための3つの選択肢をご紹介していきます。

民営霊園

近年、人用の民営霊園の一部区画にペットと共葬できるスペースを所持している場所が存在します。お墓にペットと一緒にどうしても入りたいという考えを持っている人は、近隣の霊園をインターネットで検索してみるのがおすすめです。中には思い出のグッズを製作してくれるなどのサービスを展開している霊園もあります。

永代供養墓

永代供養とは家族や個人のお墓を所持せず、霊園やお寺が管理や供養をしてくれる埋葬方法です。生前に予約することもでき、家族に経済的負担をかけることなく、節税にもなります。
永代供養墓は屋外に設置されていることが多く、地上に像や塔や碑などのモニュメントがあります。多様な納骨方法があり、地下または半地下のカロートという納骨室に納めるタイプや、地上に設置した納骨棚に納めるタイプなどがあります。
中にはお墓にペットとともに入れる永代供養墓が存在します。ペットのみを先に納骨し、契約者全員とペットが個別のお墓に納骨された後、契約期間中は霊園やお寺で供養してもらうことができます。
契約期間が過ぎると他の遺骨と合祀されるシステムは一般的な永代供養墓と同一です。
ペットと共葬できる寺院墓地は、ペットの遺骨が副葬品として扱われることもある点は留意しておく必要があります。

樹木葬

終活をする人の中で自然に還ることを望んで樹木葬を希望する人も増加しています。樹木葬とは墓石を作らずに、樹木を植えて墓石の代わりにするお墓です。樹木葬も永代供養の1つで、墓石を作るより費用が抑えられます。ただし、共同で遺骨が埋葬されるか、一定期間の後に合祀されるため、遺骨を取り出すなど移動させることはできません。
樹木葬墓地にもペットと共葬できる区画があるところがあります。自分とともにペットが自然に還ることを望む場合は樹木葬を選ぶこともできます。遺骨の埋葬には骨壺を使用せず、自然に還ることができるように麻袋などに入れて埋葬するところが多くみられます。



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一緒にお墓に入る以外の選択肢


ペットとお墓に入る以外にも考えておくべき選択肢があります。ここではペットの供養方法とお墓を4つ紹介しますので、ご参考にしてください。

手元供養

一緒に暮らしていたペットが死んでしまっても、一緒にいたいと考える人の間で、手元供養は関心が高まっています。手元供養とはペットの遺骨を自宅に置いて供養する他、メモリアルグッズに加工する供養の方法です。ペットの遺骨を自宅に置くには専用の骨壺が必要です。専用の骨壺は現在色々な種類のものが販売され、インターネット通販での購入も簡単です。写真や首輪などと一緒に飾る人が多くみられます。
また、メモリアルグッズの加工方法も多様です。ペットの遺骨を指輪やブレスレット、ネックレスなど着用できるものに加工するのが一般的です。着用できるタイプであれば、ずっと一緒にいられるため、安心感を得ることができます。他にも、オブジェや置物など様々なタイプのメモリアルグッズがあり、自分だけのオリジナルの手元供養ができるでしょう。

散骨

金銭的な事情でペット霊園に供養できない、お墓参りを頻繁にできないといった理由から散骨する人も増えています。
散骨は多くの場合、人と同様の方法で行われます。散骨は人も法律上の正確な取り決めがありません。しかし、人の生活圏などに散骨すると、当然不快に思う人もいるので、どこにでも散骨しては良いわけではありません。また、散骨する際には遺骨とわかる形で散骨してはならず、必ず粉骨してパウダー状にし、遺骨だと分からない状態にする必要があります。

ペット専用の霊園

近年ポピュラーになりつつある埋葬方法がペット専用の霊園です。霊園施設ではペットが死亡した際に、火葬、供養、納骨を人間と同じ様にしてくれます。遠方に住んでいるなどの理由で火葬場に行けない場合は、訪問火葬というサービスもあります。家族の一員としてペットが扱われるようになってきた昨今では、サービスの更なる充実がペットの飼い主たちの間で期待されています。
ペットの大きさや体重によって火葬する費用は異なり、大型で体重が重いほど費用は高くなります。霊園のWebサイトに詳細が記述されていることが多いため、あらかじめ確認をしておくと良いでしょう。

土葬

以前はペットを土葬するのが一般的でした。ペットの遺体は法律では人間と異なる扱いをされます。そのため、自宅の庭に埋葬しても法律上の問題はありません。しかし、ペットの遺体や遺骨を川や海に流したり、山や林に捨てたり、公園などの公共の土地や他人の土地に許可なく埋葬したりすることは違法行為に当たり、処罰の対象になります。
自宅の庭にペットの遺体を埋葬する穴は、野生動物に掘り返されないために1m程の深い穴を掘りましょう。
深い穴を掘ることで遺体が分解される時に発生する臭いも防ぐことができます。
穴を掘り進めている際に水道管などの配管が出てくることがありますが、配管は絶対に傷付けないようにしましょう。
また、ペットが土に還るまで30~40年かかります。早く土に還してあげたい場合は一旦火葬してから、土葬することも考える必要があります。



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ペットと同じお墓に入る際の注意点


ここではペットとお墓に入る際の注意点を3点ほど紹介します。

霊園へ事前に確認をとる

前述した通り、法律上は問題なくても霊園の中にはペットの遺骨の埋葬が許可されていないことがあります。霊園の規約に違反して、勝手にペットの遺骨を埋葬したことが分かると、規約違反で永代使用契約を解除され、霊園から追放されることもあるので注意が必要です。

周囲の理解を得ておく

一般墓の場合、動物とともにお墓に入ることに抵抗を覚える親族の方も少なからずいます。また、樹木葬や永代供養墓を選択する際も、自分の遺骨がペットや他人の遺骨、他のペットの遺骨と合祀されることに反対する親族もいることも考えられます。周囲の人々としっかりと話し合って、後々親族とトラブルが起きないようにしましょう。

エンディングノートで意向を伝える

ペットとお墓に入れるところを見つけても、ペットより先にご自身が亡くなる可能性もあります。ペットとお墓に入りたいときはその旨の希望をエンディングノートに書いておくのが一般的です。ただし、エンディングノートは書いてさえいればそのままで良いものではありません。遺族に何の相談もないままだとペットとお墓に入る希望が叶えられないことも十分ありえます。そのため、エンディングノートに書いた後に親族ときちんと話し合いも行っておきましょう。



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まとめ


この記事ではペットとお墓に入ることは禁止されているかどうか、ペットとお墓に入るのが難しい理由を解説し、実際にペットとお墓に入る方法と注意点をご紹介してきました。ペットとお墓に入るには許可されている霊園や永代供養墓を探すのに手間がかかり、周囲の理解も得なくてはなりませんが、法律上の問題はありません。ただし、その他の選択肢も十分に検討したうえで結論を出すことをおすすめします。
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