墓石の値段の相場を解説!お墓に関連する値段の考え方を理解しよう

2021年2月26日

お墓の購入は一生に一度、あるかないかの大きなお買い物です。こだわるポイントは人それぞれですが、それだけに相場をしっかり把握して後悔のない選択をしたいものです。そこでこの記事では、墓石の購入に関連する相場について解説していきます。
お墓にかかる費用は材質・デザイン・大きさなど墓石に関わる費用から、お墓を建てる墓地の管理維持費まで多岐にわたります。この記事を通して、お墓に関連する相場と考え方についての理解を深めましょう。




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墓石の値段


まずは墓石の値段から解説していきます。
墓石の費用の相場は150万円から350万円ほどです。この金額のなかには、石材料金・墓石の彫刻料金・工事料金などが含まれています。
相場の金額に開きがある理由は、石材の量・デザイン・形状・種類などによって価格に違いが出るためです。



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墓石の値段が決まる要因


墓石の値段の相場には幅があります。墓石の値段が決まる要因には何があるでしょうか。金額を左右する石材を使う量、墓石のデザインについて解説します。

石材の使う量

まず、使用する石材の量についてです。石材の量は、主に以下の4つの要素によって決まります。

・墓石の構造
墓石の構造が異なれば、石材の量も変動します。竿石の幅や台石の大きさは、お墓のデザインなどによって決まることが多いです。また、台石の大きさの考え方は石材店によって変わるため、同じような墓石でも大きさが異なる場合があるので注意しましょう。

・外柵の構造
石材の費用というと、墓石の大きさに目がいくかもしれませんが、外柵にも多くの石材が必要とされるケースもあります。例えば、お墓の敷地面積が広ければ、他のお墓の境界線を引く役割を持つ外柵も比例して広くなります。この場合、外柵の種類、高さ、厚みによっては墓石の費用より高くつくことがあるので注意が必要です。

・敷地面積
もちろん、墓地が広くなれば使用する石材の量も増加します。墓地の大きさは、場所、霊園の広さ、お墓の建之密度などによってさまざまです。それに応じて価格も変動するため、きちんと確認する必要があります。

・入口の有無
お墓の入り口にある階段の高さは、お参りする人が登りやすいように調整が必要です。外柵と同様に、段を高くすれば石材の使用量は増えますし、低くすれば石材量は減り、価格も安くなります。

また、石材の種類・産地によっても費用は変わってきます。同じ御影石でも日本と中国では、日本の方が2~3倍値段が高いのです。この値段の差は、中国で産出される石の量が日本をはるかに上回っていることと、製造効率を重視する中国より日本の加工の方が丁寧で、手間がかかっていることなどが挙げられます。

墓石のデザイン

特殊な加工を必要とするデザインの場合、墓石の価格は高くなる傾向にあります。墓石といえば長方形が一般的です。中には自分が思い描いた通りのお墓を実現させるために、墓石を丸くしたり湾曲させたりしたい、と考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、丸みを帯びた墓石をデザインするのは簡単ではありません。石材加工の機械は基本的に、垂直に切断するか、水平に研磨する2つの加工しかできないため、職人に高い技術が要求されます。手間と時間がかかる工程だけに、特殊な加工を必要とするデザインには費用がかかります。

また、形を整えるためにそぎ落とした部分も石材費に含まれることは留意しておきたい点です。墓石を特殊な形状にしたいと考えている方は、お墓の大きさ以上の石材費がかかることを頭の片隅に入れておきましょう。



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お墓のデザインによる値段相場の違い


お墓と一口にいってもその形状やデザインはさまざまです。ここでは墓石のなかでも一般的な、和型墓石・洋型墓石・デザイン墓石の値段相場について解説します。

和型墓石

和型墓石には厳密には3つの種類があります。それぞれの形状と相場を解説していきます。

・石塔タイプ
墓碑銘を刻んだ縦長の竿石部分を頂点に、上台・中台・
芝台で構成されているタイプです。両隣に花を供える水鉢や花立、中央に香炉があります。一般的に日本人が思い浮かべるお墓です。
石塔タイプの値段相場はおよそ80~200万円です。

・五輪塔タイプ
形状に仏教の五大要素を表す地・水・火・風・空のシンボルを取り入れたタイプです。中台の上に地方形(地輪)・球形(水輪)・三角形(火輪)・半月形(風輪)・宝珠形(空輪)を積み重ねた形状をしています。
五輪塔タイプの値段相場はおよそ150~350万円です。

・宝篋印塔タイプ
宝篋印経に書かれている陀羅尼という仏教の呪文を納めた塔が原型とされているタイプです。あらゆる災いから守ってくれるご利益があるとされ、100年以上前の祖先の供養塔として建てられる仏塔です。下から基礎・等身・笠・相輪を積み重ねた形状をしています。家のお墓というよりも、合祀や慰霊を目的とした供養塔として建てられることが多いです。
取り扱っている石材店が少ないため、宝篋印塔タイプのお墓は相場にかなりの幅があり、200万~1200万円が値段の目安とされています。

洋型墓石

洋型墓石は芝生墓地・ガーデニング墓地・花壇墓地などで採用される墓石のタイプです。墓石のデザインに変化をつけやすい特徴があり、彫刻や加工でさまざまなイメージを表現できます。ただし、洋型墓石に凝ったデザインを設計しようとすると、使用される石材の量や加工彫刻部分は増加してしまいます。お墓の大きさに比例して使用する石材の量も増えますし、職人による独自の彫刻を施す割合が増えれば、価格に反映されるので注意しましょう。
洋型墓石の種類としては、洋型二段・洋型三段などが挙げられます。墓石の種類によって印象も異なりますので、現物で見比べてみるのが良いでしょう。
洋型墓石の平均価格は160.5万円ほどです。

デザイン墓石

形・彫刻・石種などのデザインにオリジナルのアレンジを加え、個性を出した墓石のことです。ご家族への大切な想いを自由に表現したオーダーメイドデザインなど、世界に一つだけの墓石を作ることも可能です。
デザイン墓石の注意点は、オーダーできる石材店が限られている点です。どのお店でもデザイン墓石に対応しているわけではないので、事前に確認しておきましょう。また、墓地や霊園にデザイン墓石を建てられない場合もあるので、併せてチェックしておくことをおすすめします。
デザイン墓石とは平均価格は2~3割増しです。



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墓石の値段の内訳


次に、墓石の値段の内訳について、主な墓石のパーツごとの値段や文字の彫刻にかかる費用の相場をご紹介していきます。

パーツごとの値段相場

お墓に必要なそれぞれのパーツの値段はどうなっているでしょうか。ここでは竿石(棹石)・外柵・カロート・花立・香炉について費用の相場を解説します。

・竿石(棹石)
竿石(棹石)の値段の相場は50万円から100万円程(彫刻費・工事費込)で、石材の種類などによって大きく変動するのが特徴です。竿石はお墓の一番上に設置されてある石を指し、墓標となるため家名が彫刻されるのが一般的です。ところが近年は、竿石に戒名や故人を表す好きな言葉を彫刻しているお墓も増えています。
竿石の大きさは8寸から9寸四方のものが多く、大きいと1尺以上の竿石もあります。竿石はお墓の顔とも言える存在なので、故人やご先祖へのこだわりを表現される方が多いようです。

・外柵
外柵の値段の相場は90万円から200万円程で、敷地面積に比例して金額も高くなります。また、この相場価格は石材費のみの場合で、別途工事費などが発生します。
外柵はお墓の周りを囲う枠に該当する部分です。隣にあるお墓との境界でもあり、家で例えると堀の役目をしています。
外柵は墓石と供に発注される場合が多いので、お墓を作るのに必須です。墓石を囲う外柵の存在は安心感や威厳を与えるなど、お墓の印象に大きな影響を与え、お墓に特別な存在感を演出します。

・カロート
カロートの値段の相場は、地下式や半地下式のカロートの場合だと10万円から50万円程、地上式(丘カロート)の場合だと10万円から20万円程です。そもそもカロートとは、亡くなった方のご遺骨を納骨しておくためのスペースを指す言葉です。
カロートという用語は中国の死者の眠る棺を意味した「唐櫃(かろうど)」に由来しています。日本の葬儀が火葬を主流とする過程のなかで、お墓に故人のご遺骨を納めるスペースが必要となりカロートが普及しました。

・花立
花立の値段の相場は、4万円から20万円程です。デザインが凝った花立だと値段が高くなる傾向にあります。花立はお墓に花を生けるために必要な道具です。
墓石を建てた際には必ず花立が設置されます。花立にこだわりを施すだけでも、お墓の印象は変わります。

・香炉
香炉の値段の相場は5万円から20万円程です。香炉はお線香を置くための場所であり、仏教では故人の供養に欠かせないお墓の大切な付属品です。昨今ではデザイン性が高い香炉も多くあり、お墓の印象を左右する装飾品としての役割も担っています。香炉は墓石の前やお墓のほぼ中央に配置されるので、納得のできるデザインのものを選定すると良いでしょう。

文字の彫刻費用

墓石には家名などを彫刻する必要があります。このときかかる彫刻費用の相場は10万円から20万円程です。
一方で、お墓の彫刻費用を左右する要素としては、お墓に眠る故人の人数・彫刻を彫る石材店・お墓の建っている墓地の種類・立地条件などがあります。お墓の文字の彫刻を検討する場合は、彫刻費用の相場を認識したうえで、実際の費用の見積もりを石材店に確認しておくと良いでしょう。また、イラストなども彫刻する場合は、追加で料金がかかるため注意が必要です。



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その他にかかる値段


お墓にかかる費用は墓石だけにとどまりません。ここからは、墓石以外にかかる設置費用、永代使用料、管理費、お布施についてそれぞれ解説します。

設置費用

まず、墓石を設置するためには10万円から30万ほどの設置費用がかかります。工事が簡単な敷地にお墓を建てる場合や、施工負担が軽い据付型お墓の場合などは、設置費用を安く抑えられる傾向にあります。一方で、急斜面や細い道などで墓石の運搬が必要な場合や重機が使えない場合、工事の難易度が高い場所にお墓を建てる場合は、設置費用が割高になります。石材店などで石材の価格と一緒に設置費用の説明も受けられるため、不明点などはその際に併せて確認しておくと良いでしょう。

永代使用料

永代使用料の相場は20万円から200万円程です。永代使用料とは、墓地の土地を使う権利を永代にわたって取得するための料金のことを指します。霊園や寺院に決められた料金を支払うと、永代使用権を獲得できます。
一般的な感覚だと、永代使用料の支払いは土地の購入に近いですが、永代使用料は消費税や贈与税がかからないため、実際の内容としては「土地を借りる」というのが正しい表現です。

また、墓地の土地を使用したか否かにかかわらず、一度納めた永代使用料の返還は基本的にありません。したがって、管理側に権利を返還したとしても永代使用料は戻らないので注意しましょう。永代使用権の転貸や転売も認められていません。

管理費

1年あたりの管理費の相場は数千円から数万円程です。墓地ごとの相場は、墓地管理費(寺院墓地)の場合だと数千円から3万円程、墓地管理費(公営霊園)の場合だと4千円から1万円程、墓地管理費(民営霊園)の場合だと5千円から1万5千円程です。管理費は区画の大きさにより違いがでます。
管理費とは、霊園や寺院が墓地を運営・管理するために必要な費用を指します。費用の使用用途としては、墓地の敷地内を常に清潔に保つための清掃費用・お墓を洗うための水道代・休憩所などのメンテナンス費用などに充てられます。
管理費は1年分など、ある程度まとめて支払う場合が一般的です。運営母体や実施しているサービス内容によって管理費の金額には差がありますので、相場を踏まえたうえで詳細は霊園などに確認しましょう。

開眼供養のお布施

開眼供養(かいげんくよう)のお布施にかかる費用の相場は3万円から5万円程です。開眼供養というのはお墓を新しく購入した際に行う法要です。お墓は、開眼供養を行い仏の魂を迎え入れることで礼拝の対象となります。お性根入れや魂入れなどとも呼ばれ、約1300年前の東大寺の大仏が完成した頃には、すでに開眼供養が行われていたとされています。仏像建立の最後に眼を書き入れてはじめて像に仏が宿るとされていたことから、開眼供養という名前がつきました。無事に開眼供養が終了したら、感謝の気持ちとして僧侶にお布施を支払いましょう。



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まとめ


この記事では墓石に関連するさまざまな値段の相場を紹介しました。墓石費用は石材の使用する量や墓石のデザイン、付属させるパーツの種類によって値段が変動します。また、墓石以外にもお墓の建立には費用がかかります。お伝えしたお墓に関わる費用の相場を踏まえたうえで、後悔のないお墓選びをしましょう。

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「心のかようお墓づくり」

和泉家石材店のスタッフはお墓を建てる時、そして そこから始まるおつきあいを気持ちよく、末永くさせていただきたいという気持ちから“心のかようお墓づくり”をテーマに心のこもったサービスの提供とお客様のニーズへの対応に全力で取り組んでいます。お墓を建てる時はもちろんのこと、法事の際などにも独自のサービスを提供しております。

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