お墓はローンでも購入できる?生前にお墓を立てるメリットもご紹介

2021年1月28日

高額な買い物の代表格に住宅や自動車、そして今回ご紹介するお墓があります。住宅ローンやオートローンといった商品・サービスが各金融機関から提供されているように、お墓にも「メモリアルローン」や「建墓ローン」が用意されています。
墓石の購入から墓地の使用料(永代使用料)までの総額は少なくとも数十万円以上になり、その全てを現金一括払いすると家計に大きな負担となるでしょう。そこで、家計の負担を軽減できるメモリアルローンなどを利用してお墓を建てるケースが近年増加しています。
この記事ではローンを使ってお墓を建てるメリットから注意点まで詳しくご紹介しています。




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お墓の購入に必要な費用とは?


一般的な墓地にお墓を建てる際にかかる費用の総額はおよそ150万円~350万円ほどが必要です。この費用は墓石の費用だけではなく、お墓設置にまつわる様々な費用が含まれています。そんなお墓を購入・建立・維持するための費用の詳細な内訳をご紹介します。

お墓を建てる費用

まずは墓石にかかる費用とその設置・工事費用についてご紹介します。

・石材の量
お墓を建てる費用のうち大部分を占めるのが墓石の石材に関する費用です。石材の使用量つまり石が大きければ大きいほど費用がかかります。なお、同じ石材の使用量であっても石の産地が日本産と外国産で価格差に開きがあり、さらにお墓の形が和型墓石か洋型墓石かでも費用が変わります。一

・加工費
加工費用は墓石の石材を目的の形・大きさに加工するための費用です。加工にかかる手順が多ければ多いほど加工費は高額になります。現在の日本の墓石の形状として最も多い「和型墓石」は加工が容易であるため加工にかかる費用はそこまで多く必要になりません。近年増えている「洋型墓石」もシンプルな形状のものが多いため加工費も和型墓石とほぼ同じくらいです。シンプルな形状の和型・洋型墓石に対して個性的で複雑な形状の墓石をオーダーメイドで制作する「デザイン墓石」の加工費は高額になる傾向にあります。

・彫刻費
彫刻費は墓石に「家名」「戒名」「装飾・デザイン」などを彫刻するための費用です。このうち家名の彫刻費用は墓石代に含まれている場合が多く、戒名や装飾・デザインの彫刻には別途費用が必要です。戒名彫刻は彫刻を施す墓石の大きさなどで金額が変わります。装飾・デザインの彫刻はレーザー加工技術などの採用によって複雑なイラストでも墓石に彫刻することが可能です。また、家名などを機械で彫った後に手作業で手書きのような陰影をつける「影彫り」を施す際には別途彫刻費用が必要です。

永代使用料

お墓を建てることが可能な土地は法律によって定められているため、一般的には墓地や霊園など許可を得ている土地の一画に墓石を建てます。その際に必要となる費用が「永代使用料」です。
永代使用料は「墓石を建てる墓地や霊園の土地(区画)の使用権利を永代に渡って得る」ための費用です。永代使用料は区画の土地そのものを購入するための費用ではなく、区画を使用するための権利を取得するための費用でお墓の契約時に一度だけ支払います。永代使用料の相場は約20万~200万円ほどです。

年間管理費

ここまではお墓を建てるために必要な費用でしたが、お墓は建てた後にも「年間管理費」という費用の支払いが1年毎もしくは数年毎に必要です。年間管理費はお墓や霊園の共有スペースの維持費に該当します。墓地や霊園の種類や立地条件によって相場価格は異なりますが、およそ「数千円~2万円」ほどです。ちなみに、お墓の名義人が亡くなってしまった際には年間管理を支払う人物を主に家族や親族の中から引き継がなければなりません。引き継いだ人物を「承継者」と言い承継者がお墓の維持管理のために年間管理費を支払う必要があります。承継者の引き継ぎが行われずに年間管理費の支払いが滞ってしまうと、最悪の場合お墓が撤去・解体されてしまうので注意が必要です。



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お墓の費用には「メモリアルローン」が利用できる


お墓の建立には多額の費用が必要となり、その全てを現金で支払うと家計に大きな負担がかかることもあるでしょう。そこで自動車や住宅の購入にローンを利用するようにお墓もローンを利用して購入することができます。ローンの目的をお墓の費用に限定したものは「メモリアルローン」と呼ばれ、銀行をはじめとする各金融機関がさまざまなローンを提供しています。

メモリアルローンとは

メモリアルローンはお墓の建立に使うことが出来るローンで「建墓ローン」とも呼ばれます。お墓の建立や建替えにはまとまった費用が必要です。多額の費用を一括払いで支払うと家計に負担がかかってしまいます。そこで近年では、お墓に関する費用を軽減する方法としてメモリアルローンに関心が集まっています。

メモリアルローンのメリット

メモリアルローンを利用する最大のメリットは、一般的なローンよりも審査や手続きが簡略化されている点です。利用する金融機関などでも違いますが審査に要する時間は「およそ1日」で、ほとんどの場合で審査を申し込んだその日に審査の結果を知ることができます。手続きも収入証明書を必要としなかったりFAX1枚で申し込みが完了したりと簡略化されているので手間がかかりません。

ローンの対象範囲

一般的なローンと異なりメモリアルローンは資金を使用する範囲がお墓の建立をはじめとした「葬儀関連」に限定されているケースがほとんどです。お墓の建立費用の他には、永代使用料・葬儀費用・仏具の購入費などの費用が対象となります。対象範囲は金融機関によって様々なので契約の際にしっかりと確認するようにしましょう。なお、お寺の護持会費やお布施、霊園の管理料など毎年ごとや数年ごとに支払う料金についてはローンの対象とならない場合が多いので注意が必要です。

金利相場

メモリアルローンの金利相場はおよそ「6.0%~10%」とされています。メモリアルローンは金利が比較的安く、まとまった資金を借りやすいという特徴があります。そして、総量規制対象外となるローン商品もあるため、他の借り入れが残っている場合でも審査が通る可能性があります。また、金利が優遇されているメモリアルローンですが商品・サービスを提供している金融機関が少ないというデメリットは注意すべき点です。



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メモリアルローンが通らなかった場合


総量規制などが原因でメモリアルローンの審査に通らなかった場合や、お住いの地域にメモリアルローンを提供している金融機関などがない場合は別の方法でローン契約を結ぶという選択肢があります。ここからはメモリアルローン以外のローンの特徴についてご紹介します。

銀行の多目的ローンを利用する

メモリアルローンは借りた資金の用途が葬儀関連に限定した「目的別ローン」に分類されます。対して使用用途が限定されない借り入れを「多目的ローン」と言います。銀行などが提供している多目的ローンは結婚や入院や旅行、そして葬儀関連など生活のさまざまなシーンで利用できるローンです。なお多目的ローンの審査においては借り入れる資金の使用用途が明確であるほうが、審査が通りやすい傾向にあります。したがって審査の際にはお墓建立目的であることを明示しておきましょう。

カードローンを利用する

カードローンは先にご説明した銀行の多目的ローンと同じく多目的ローンに分類されます。カードローンの特徴は借り入れ限度金額内であれば何度も借り入れができる、つまり返済期限が決められていない点です。また審査も早ければ即日で結果が出るという点もカードローンを利用するポイントです。ただし、カードローンに金利相場は高めに設定される傾向にあります。金利相場はおよそ5.0%~15.0%で借り入れ限度金額が多いほど金利が下がります。したがって、借り入れ限度金額を高く設定できる信用情報がある方はカードローンを利用するメリットがあると言えます。

石材店独自のローンを利用する

石材店の中には墓石購入のためのクレジット会社と提携して独自のローンを用意している場合があります。墓石購入用途に限定されている石材店のローンは最も金利が安く利用できる点が最大の特徴です。さらに、「団体信用生命保険」が付与されていれば契約者が亡くなってしまった際には返済義務が免除されます。ローンの残り借入金が家族や親族に引き継がれることがなく安心してお墓を選べる点は大きな魅力です。



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生前にお墓を立てるメリットとは?


過去にはお墓は残された家族や親族が建てるものというイメージがありましたが、現在ではおよそ6割の方が自身のお墓を生前に建てる時代となりました。ちなみにお墓を生前に建てることを「寿陵(じゅりょう)」といい縁起が良いこととされています。生前にお墓を建てる動機は人それぞれの事情があるでしょうが、以下にご紹介するメリットを得るためにお墓を建てるケースは少なくありません。

節税が期待できる

生前にお墓を建てると「相続税」の対策になります。故人の財産を相続する際には、現金・預貯金・不動産などに相続税が課せられます。一見すると生前に建てたお墓も相続する財産として相続税が課せられるように思われます。しかし、相続税法ではお墓は「祭祀財産」に分類されます。この祭祀財産は相続税が免除されることになっています。しかし、亡くなってしまった後にお墓を建立するための費用として現金を用意していても、その分は相続した財産として相続税の課税対象になり家族や親族に負担がかかってしまいます。そこで、生前にお墓を建てることは結果的に相続税対策となり、家族や親族にかかる負担を軽減することにつながります。

親族の負担を軽減できる

もしもの時にご遺骨を納めるお墓が決まっていないと、家族や親族に大きな負担がかかってしまうでしょう。石材のお墓の新しく建てる場合は区画探しからはじまり、墓石の購入や工事の完了まで早くても2~3ヶ月ほどの時間を要してしまいます。大切な家族を亡くした悲しみも癒えないうちにお墓を建てる負担は決して軽くはありません。そこで、生前にお墓を建てておくことで残された家族や親族の精神的・金銭的な負担を軽減することが可能です

希望のエリアを確保できる

霊園によっては生前にお墓を建てることが許可されない場合もありますが、許可される霊園であれば自分の希望のエリア・区画を生前に確保することが可能です。例えば浄土があるとされている西の方向を拝むことができる区画や、日当たりや見晴らしが良い区画などを生前に選ぶことができます。

自身の好みを反映できる

生前にお墓のデザインなどを決めることができる点は人によっては大きなメリットです。当然ですが、亡くなる前にお墓を用意できていなければお墓のデザインは家族や親族に任せることになります。生前にお墓を建てることで墓石のデザインはもちろん、先にご説明した区画やお墓の形態なども詳細に決めることが可能です。また、近年では墓石を使わないでご遺骨を埋葬する方法など亡くなった後の自身のありかたを生前に選ぶ方が増えています。



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お墓購入でローンを組む際の注意点


お墓の購入代金を石材店に現金で支払う場合、注文時に総額の1/3~1/2ほどを先に手付金や頭金として支払い、お墓の工事完了後に残額を支払うのが一般的です。ローンを組んで支払いをする場合には契約した金融機関等と石材店との間で支払いに関して行き違いがあるとトラブルが発生する恐れがあります。ここからはローンを組んで支払いをする際の注意点についてご紹介します。

頭金の有無

頭金は金融機関などとメモリアルローンを契約して最初に支払う必要がある費用です。頭金がいくらになるかは金融機関との契約次第ではありますが、墓石工事費用のおよそ15%ほどです。なお、ローンによっては頭金や担保が不要で借り入れが出来るものもあり、手元に頭金となるまとまった現金が無くローンの利用が可能です。

分割回数の設定

ローンの分割回数は契約の際に回数を自由に設定できるケースがほとんどです。メモリアルローンにおける分割回数の上限は「100回~120回」と長めに設定されています。なお、借入金の金額によっては支払い回数の上限が定められている場合があります。

自身に合った支払期間の設定

ローン回数を長くして月々の家計の負担を軽減することは可能ですが、万が一のことがあった時に支払いが残っていると家族や親族に負担をかけてしまう事もあるでしょう。こうした事態を回避するためには自身にとって適切な支払い期間を設定することが重要です。メモリアルローンでは、永代使用料・墓石・工事などにかかる費用を全て借入れることも可能です。もしローンの期間を少しでも短く抑えたいときには、永代使用料や墓石工事費用の一部を現金で支払うといった方法があります。



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まとめ


お墓を建てる費用をローンで支払うメリットや注意点についてご紹介しました。現金で一括支払いする方法が一般的な時代もありましたが、今では各金融機関や石材店のローンを活用してお墓を建てることができるようになりました。経済的な負担の軽減はもちろん心理的な負担も軽減されるお墓のローン、うまく活用してお墓の購入に役立ててみてください。
実際にお墓を立てようと考えている方は、ぜひ創業130年の歴史を持ち、スタッフ全員がお墓ディレクター1級・2級を取得している和泉家石材店にお問い合わせください。
和泉家石材店は千葉県内ではNo.1の実績を持つ老舗の石材店です。全国の石材店で構成された「全国優良石材店の会」からも一級品と評される技術・サービスがございます。
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「心のかようお墓づくり」

和泉家石材店のスタッフはお墓を建てる時、そして そこから始まるおつきあいを気持ちよく、末永くさせていただきたいという気持ちから“心のかようお墓づくり”をテーマに心のこもったサービスの提供とお客様のニーズへの対応に全力で取り組んでいます。お墓を建てる時はもちろんのこと、法事の際などにも独自のサービスを提供しております。

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