霊園・お墓のお引越しについて

2017年6月15日

高齢化社会を迎え、自分の人生の終わり方を考えることで、残りの人生をより豊かに過ごす「終活(しゅうかつ)」という言葉もすっかり定着してきました。そのような中、出身地にあったお墓を別の場所に移転するといった「お墓の引っ越し」を行う人もみられ、時折メディアにも取り上げられています。お墓の引っ越しの理由や方法はどのようなものなのでしょうか。


平成霊園

お墓の引っ越しの理由お墓の引っ越しの理由

現代では、長男や長女が実家を継ぐということが絶対ではなくなりました。就職のため上京して、そのまま都市部で暮らしている、結婚して実家を継ぐ人がいない、子どもがいないなど、先祖代々のお墓を守っていくということが難しくなっています。遠方であれば帰省の費用も高額になりますし、介護や子育てのために帰省することが難しい家庭もあるでしょう。通えない場所で無理にお墓を維持するよりも、近い場所に移して頻繁にお参りをしたい、誰かの負担になる前に永代供養にしたい、などお墓について考える人も増え、お墓の引っ越しを検討する人も少なくはありません。

お墓の引っ越しのかたちお墓の引っ越しのかたち。

お墓の引っ越しといっても、新しいお墓をつくるだけではありません。ここでは、2つのパターンについて取り上げてみましょう。

地方から居住地の近くへ

地方の場合、どこかのお寺の檀家になり、お墓をたてている場合が多いかもしれません。先祖代々檀家であるという場合も少なくはないでしょう。しかし、遠方の場合は、お墓参りも年に数回行けるかどうかという程度になりやすく、お寺との繋がりも殆どない場合も少なくないでしょう。近くにお墓を移して気軽にお参りをしたい、という気持ちが生まれても不思議ではありません。そういったニーズを叶えるため、過去の宗派不問、檀家になる必要がないなど、自由度の高い霊園や寺院もみられています。

個別のお墓から永代供養へ

現代の家族のかたちは様々です。また、お墓の問題で、後々子どもや孫に負担をかけたくないと考える人も増えています。そのような場合には、お墓の引っ越し先に新しくお墓をたてるのではなく、様々な方と一緒に埋葬する「合葬」という選択肢もあります。また、近年都市部で話題になっているのは樹木葬でしょう。樹木葬は散骨とは異なり、霊園として定められた区間に埋葬され樹木を墓標としていくものです。基本的には継承者が不要であり、永代供養をしてもらえるということで注目されています。

お墓の引っ越しの前の確認ポイントお墓の引っ越しの前の確認ポイント

お墓を引っ越す場合にしても、合葬式などこれまでと違う形の供養をするにしても、必ず行っておきたいポイントがあります。

家族や親戚への相談

寺院への連絡

檀家を止め、暮石を撤去するための費用の確認

お墓の引っ越し先の確保

特に家族や親戚と理解を一致させておかないと、後々人間関係のトラブルになることがあるので注意が必要です。また、寺院は檀家の減少で運営が厳しくなっているところも多いのが現状です。檀家を辞める際に高額の費用を請求する場合があります。請求された費用が法外なこともありますから、事前に情報収集を必ず行いましょう。

まとめまとめ

お墓の引っ越しは現代の家族事情を反映しています。管理が難しくなっていくお墓を次世代に残すだけではなく、家族の形に合わせた選択肢が広がっています。お墓を負担に考えるのは故人にとっても、遺された人にとっても良いことではありません。いくつもの選択肢の中から、より良い方法を見つけていきましょう。

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