お墓は無くていいの?

2017年6月1日

近年「終活」という言葉が、メディアで取り上げられています。その中で話題のひとつになるのが「お墓」です。田舎に実家のお墓はあるけれど、自分はそこに入るのだろうか、墓は誰が守るのだろうか、そんな思いから、お墓を持たないという人もいます。しかし、本当にお墓は必要ないのでしょうか。


お墓の問題は家族のかたちの変化からお墓の問題は家族のかたちの変化から

1960年代頃の日本の経済は急激に成長しました。地方から首都圏などの都市部に働きに出て、そのまま首都圏の周辺にマイホームを買って地元には戻らなかった世代が、現在高齢者と呼ばれる世代になってきています。その子世代の家族の形は多様になっており、結婚をしない、結婚をしても実家には戻らない、子供がいないなど、「家を継ぐ」という考え方が絶対多数ではなくなっています。そのような日本の社会の中で、「お墓」の持ち方にも様々な考え方がみられています。

個人のお墓を持たないという考え方個人のお墓を持たないという考え方

最近メディアで取り上げられているのは、個人のお墓を持たないという考え方です。これまでは、近い血縁者、主に家族が管理する「家墓(いえはか・いえぼ)」が中心でした。しかし、都市部を中心に、様々な人が同じ墓に入る「合葬(がっそう)」や、樹木を墓標として、いずれは自然に返る「樹木葬」が注目を集めています。いずれの場合も、最初から多数の方と同じところに遺骨(遺灰)を入れるだけではなく、一定期間は個別性を保ち、その期間が満了後には合わせて埋葬されるなど、さまざまな形があります。いずれも、寺院や霊園管理者が永代供養を行い、お墓の継承が不要です。

「お墓」は要る・要らないで割り切れない「お墓」は要る・要らないで割り切れない

人々の生活が変化する中で、先祖代々のお墓を守るという考え方は少なくなってきています。しかし、お墓の「必要性」という点では、意見が分かれるのではないでしょうか。
まず、故人の遺骨をどうするのかという現実的な問題があります。また、お墓は、遺された人にとって故人への弔いの感情を向けるための象徴でもあります。お墓は確かに、個人だけでは管理が難しいものですが、場所や形を変えて多様な選択肢が求められているのかもしれません。

お墓の必要性については、単純に、要る、要らないで答えが出せるものではありません。これからも潜在的なニーズを探りながら、新たな選択肢が生まれていくのでしょう。

まとめまとめ

お墓の必要性については、単純に必要・不要と明確に答えが出るものではありません。地域や親族の考え方から、家墓の存続を強く願う人もいるでしょう。一方で、家族のかたちの変化に合わせて、合葬や樹木葬など、新しい弔いの形が生まれています。


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